2018.9.21
News /
外国人に南ア市ツアー 県立大准教授と市民企画 雄大な自然、里山体験PR
計画は地域資源と外国人観光客を掛け合わせる意味を込めて「南アルプスkakeru(かける)プロジェクト」と命名。主体となる市民がお薦めの景観や特産品など地域資源を持ち寄り、ツアーに組み込んで外国人に楽しんでもらう。
兼清准教授の呼び掛けで集まった市民らは6月から月1回、市内で勉強会を実施。都内で外国人観光客向けの自転車ツアーを1人で行っている三浦岳人さんを講師に招き、少人数で企画できるツアーの手法を学んでいる。
三浦さんは、費用が掛からず宣伝効果が見込めるとして、旅行者の口コミが掲載されているサイト「トリップアドバイザー」の活用を提案。三浦さんは「外国人は観光客向けの街並みやイベントではなく、本物の日本を見たいと考えている。南アルプス市は良い意味で観光地化されておらず、さりげない日常を楽しめるのが強み」などと話している。
参加者は勉強会や三浦さんのアドバイスを踏まえ、「日常を友人に案内する」とのコンセプトでツアーを計画。
参加者はツアーの具体的な内容や役割分担などを決めて、実施する。兼清准教授は「ツアーをきっかけに市民が地域の魅力を再確認し、今後のまちづくりの在り方を考えてほしい」と話している。
【写真】外国人向け観光ツアーの開催に向けて、勉強会で話し合う参加者=南アルプス市沢登
(山梨日日新聞 2018年9月20日付)