2015.12.10 News /

南アトンネル 作業用、来春から掘削 リニア、18日に起工式

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事について、JR東海は9日、早川町内で18日に安全祈願・起工式を行うと発表した。全線を通じて初の本線関連の土木工事になるといい、順調に進めば来秋から本線のトンネル工事に入る予定。

 安全祈願・起工式の日程は、柘植康英社長が、名古屋市内で開かれた定例会見で明らかにした。

 山梨県から静岡県を経て長野県南部に至る約25キロの南アルプストンネルのうち、工事を始めるのは早川町内を通る約7.7キロ区間の山梨工区。資材置き場などの整備に着手し、早川非常口(2.5キロ)として使う本線作業用トンネルの掘削を来年3月から始める予定。工期は2025年秋まで。

 JR東海は、工事に先立ち10、11月に早川町内で住民説明会を3回開催。出席者からは、工事車両による交通環境の悪化や観光への影響を懸念する声が相次ぎ、工事車両の安全対策の徹底などを望む意見が出ていた。同社東京広報室は「説明会で出た意見や要望は、しっかり検討させてもらう」としている。

 (山梨日日新聞 2015年12月10日付)

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