2015.5.29 News /

観光向け「商品券」発売へ 南アルプス市

 南アルプス市は7月から国の地方創生交付金を使って通常の半額料金で市内ツアーを組み、プレミアム付き宿泊券を発行する。同交付金を使ったプレミアム付き商品券を発行する市町村は多いが、宿泊券などに充て、観光振興につなげようとするのは県内市町村で初という。

 南アルプスガイドクラブのガイドが付き添う2泊3日の北岳登山や、果物狩りなどを楽しむツアーは通常料金の半額になる。またプレミアム付き宿泊券は市内10カ所以上の宿泊施設で利用でき、1万円分を5千円で販売する。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録された南アルプス、櫛形山、果実など観光資源が多い地域性を生かし、市内に多くの人を呼び込んで市内での消費活性化を図るのが狙い。国からの補助金2440万円を活用する。

 ツアーはすでに市観光協会が販売しているコースや、市が新たに組むものもある。今月中には半額料金の対象ツアーを決め、6月から申し込みを受け付け、7月から宿泊券と一緒に販売する予定だ。

 一方、同市は1万2千円分の商品券を1万円で販売するプレミアム付き商品券も7月からの販売を予定している。

 市観光商工課担当者は「今回の事業で市内を訪れる観光客やリピーターを増やし、地域を活性化するきっかけにしたい」と話している。

 (山梨日日新聞 2015年5月29日付)

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