2014.9.28 News /

早川・芦安道ルート決定 南アの市営駐車場から5キロ

 県が整備に向けて準備を進めている、南アルプス市芦安地区と早川町奈良田を結ぶ早川・芦安連絡道路のルートが固まった。芦安地区の南アルプス林道と奈良田の県道南アルプス公園線を結ぶ総延長約5キロで、このうち約4キロがトンネルとなる。2019年度の完成を見込んでいる。

 県道路整備課によると、南アルプスへの登山拠点となる同市芦安地区の市営駐車場を起点とし、早川側はマイカー規制のゲートがある開運トンネルから南アルプスの玄関口・広河原側へ約5キロの地点と接続する。

 建設では、トンネル部分を除く連絡道路の残り約1キロ区間について、トンネル掘削と、リニア中央新幹線の南アルプストンネルの掘削工事で生じる残土を活用。現在、詳細設計を進めていて、全体の事業費が固まり次第、JR東海側と費用負担の詳細を詰める。

 広河原へ通じる南アルプス林道では7月に土砂崩れが発生し、南アルプス市側は観光面で大打撃を受けた。また、県道南アルプス公園線も過去に土砂崩れで住民や観光客が孤立した経緯もある。連絡道路は1年を通じて利用できるようにする計画で、完成すれば山岳観光へのメリットに加え、土砂崩落などの際に住民らの孤立を防ぐ効果も期待されている。

 (山梨日日新聞 2014年9月27日付)

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