2014.6.26 News /

南アルプスエコパーク登録後初の夏山期 登山者「環境保全を」

 南アルプスの登山口・広河原につながる林道と県道が25日、冬季閉鎖が解除となり、マイカー規制によって開通した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録されてから、初めて迎える夏山シーズンで、登山者からは環境保全の強化を求める声が聞かれた。

 開通したのは林道南アルプス線(夜叉神-広河原間14キロ)と、県道南アルプス公園線(奈良田-広河原間18キロ)の2ルートで、いずれもマイカー規制によって11月9日までの138日間通ることができる。初日は、広河原行きのバスや乗り合いタクシーが出発するそれぞれの発着所で、登山者らが続々とバスなどに乗り込む姿が見られた。

 登山者からは、エコパーク登録で自然保護が徹底されることを期待する半面、登山者増による環境への影響を懸念する声もあった。東京都西東京市の会社員古賀聡さん(41)は「エコパークとなり、たくさんの人が来ることで、環境が荒れるのではないかと心配。一人一人が環境に配慮することが必要」と強調した。

 一方で、エコパーク登録を知らない登山者も多く、埼玉県寄居町の会社員高田敏行さん(63)は「エコパークという言葉を初めて聞いた。どういうものかもっとPRが必要だと思う」と話していた。またリニア中央新幹線が南アルプスを貫く計画について、「開発よりも山を守ることを考えてほしい」とする声もあった。

 【写真】登山口の拠点となる終点でバスを降りる登山者ら=南アルプス・広河原

(山梨日日新聞 2014年6月26日付)
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