2014.2.05 News / 登山 / 人物・団体 /

南アルプス 山岳ガイドクラブ発足へ ツアー受け皿に

 中部横断道沿線地域活性化構想推進協議会は4月にも、南アルプスの山岳ガイドでつくるクラブを発足する。ツアーなどの受け入れ体制を整え、将来的に専業の登山ガイド育成につなげるのが狙い。日本山岳ガイド協会への加盟を目指し、現在、クラブ発足に向けた研修を行っている。

 協議会内の「南アルプス・ネイチャー王国プロジェクト」が中心となり、南アルプスの自然を地域活性化に生かすため発足準備を進めている。将来的にクラブを中心とし、ガイドを仕事とするスタッフの確保を目指している。

 同プロジェクトは昨年9月からクラブを構成するガイドを養成するため、日本山岳ガイド協会に依頼し、協会認定のガイド資格を取得するための研修を開催。芦安ファンクラブのメンバーら地域住民25人が参加している。

 今月2日は南アルプス市の夜叉神峠で冬山の実技研修会を開いた。冬山の登山ガイドができる「登山ガイドステージ2」の資格取得を目指す16人が参加し、協会のメンバーから、歩く速度や休憩の取り方などの指導を受けた。冬山の実技研修会は4日まで行われ、夜叉神峠のほか、櫛形山などで実施された。

 同プロジェクト事務局によると、これまで南アルプスの山梨県側にはガイド組織がなく、他県から訪れる山岳ツアーには他地域のガイドが随行していた。担当者は「今後は地域のガイドとして、多くの人に南アルプスの魅力を伝えられるようにしたい」と話している。

 【写真】日本山岳ガイド協会のメンバーから指導を受ける講座受講生=南アルプス・夜叉神峠

 (山梨日日新聞 2014年2月5日付)

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