白籏さん 南アの自然「表情豊か」 山岳フェスで保護訴え

 南アルプス市や国民文化祭南アルプス市実行委などは3~5の3日間、同市内で、「南アルプス山岳フェスティバル」を開いている。4日は桃源文化会館で、南アルプスの魅力を語るシンポジウムがあり、大月市出身の山岳写真家白籏史朗さんらが豊かな自然を守ることの重要性などを語った。

 シンポジウムには、白籏さんのほか、登山愛好家として知られる古美術鑑定家の中島誠之助さんら5人がパネリストとして参加。白籏さんは「南アルプスは雨が多いことで森林限界が高く表情豊か。観光に特化せず、自然を守ることが重要」などと主張した。

 イベントは第28回国民文化祭「富士の国やまなし国文祭」の一環。この日は南アルプスを題材にしたフォトコンテストの表彰式や展示会、中島さんによる講演会「山が家族を育ててくれた」などもあった。

 5日はフェスティバル参加者が南アルプス・仙丈ケ岳や栗沢山、櫛形山の3コースに分かれ、登山やトレッキングを行う。

 (2013年8月5日付 山梨日日新聞)

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