櫛形山のアヤメ 着々と増加 防護ネット効果 昨年比1.5倍

 櫛形山のアヤメ群落の保全に取り組む、南アルプス市の櫛形山アヤメ保全対策調査検討会(大久保栄治会長)は、裸山エリアに設置した防護ネット内で、3年前の18倍となる461本のアヤメが開花しているのを確認した。昨年に比べても1.5倍近く増えていて、検討会は「着実にアヤメは増加している」と判断している。

 櫛形山ではニホンジカやイノシシの食害や入山者の踏み荒らしなどでアヤメが激減。検討会は保護のため、2007年に防護ネットを裸山エリアに設けた。

 毎年、裸山エリアの200平方メートルで開花本数を観測。検討会によると、本格的に観測を始めた10年は25本だったが、11年198本、12年307本と徐々に増え、今年は461本が開花した。

 一方、昨年防護ネットを設置したばかりのアヤメ平では、全体で数十株ほどしか確認できず、昨年からあまり変化が見られなかった。検討会は「裸山エリアも、ネットを設置してからアヤメが増加するまでに3年以上はかかった。アヤメ平も数年後には増えてくるだろう」とみている。

 【写真】アヤメが増加した裸山エリア=南アルプス市櫛形山周辺

 (山梨日日新聞 2013年7月19日付)
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