2012.5.30 News / 登山 / 人物・団体 /

南アルプスをエコパークに 来年2月めど、ユネスコに申請 山梨、長野、静岡の協議会

 山梨、長野、静岡3県の10市町村でつくる南アルプス世界自然遺産登録推進協議会(会長・田辺信宏静岡市長)は、国際教育科学文化機関(ユネスコ)が自然保護地区などを認定するエコパーク(生物圏保存地域)について、来年2月をめどに南アルプスの登録を申請する方針を決めた。南アルプスの世界自然遺産登録を目指す中で、「エコパーク指定を実現し、地元の機運を高めたい」(関係者)という。

 山梨側の協議会事務局を務める南アルプス市みどり自然課によると、ユネスコ・エコパークは、(1)自然資源を厳重に保護していく区域(2)教育活動や観光に活用できる区域(3)経済活動の拠点となる居住区域-を設定。規制などで自然を厳重に保全する世界自然遺産と異なり、自然の保全と持続的利用の両立を目指す制度。

 ユネスコは昨年7月現在、エコパークに114カ国580地域を登録、国内では屋久島(鹿児島)や志賀高原(長野)など4地域が指定を受けている。また、宮崎県綾町の「綾の照葉樹林プロジェクト」が登録申請中という。

 南アルプスのエコパーク登録申請に向けては、南アルプス市の場合、国立公園内を厳重に保全しながら、県立自然公園である櫛形山周辺を教育活動などに活用。市内の果樹地帯などは経済活動の拠点エリアとして位置付けることが想定されている。

 27日には、静岡市で協議会の総会を開き、2月を目標にユネスコに登録申請することを確認。同協議会のユネスコエコパーク推進部会長を務める中込博文南アルプス市長は「エコパーク指定に向けて取り組みを進め、世界自然遺産登録を目指す上での重要なステップにしたい」と話している。

(2012年5月30日付 山梨日日新聞)
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