現役“カメラマン” 故郷を撮り続け60年 南ア・芦安の望月光子さん87歳

 南アルプス市芦安芦倉の望月光子さん(87)は、約60年にわたって芦安地区の景観写真を撮り続けている。結婚を機に地元を離れたり、高齢になって市街地に移り住んだりした友人らに写真をプレゼントしていて、故郷を思い出してもらおうと撮影を続けている。

 芦安地区出身の望月さんは、20代から趣味で写真を撮り始めた。晴天の日には、愛用するフィルムカメラや使い捨てカメラを片手に外出しては、山並みや渓流などをファインダーに収める。「春の桜」「冬の雪景色」といったように、写真は季節ごとに分けて保管している。

 撮影した写真は手紙と一緒に封筒に入れ、友人らに贈り、多くの人に喜ばれている。今は同市上八田で暮らす花輪まつよさん(89)は「高齢になり故郷を見に行くことも難しくなった。寂しいときは何度も写真を見返して懐かしんでいる」と話す。

 芦安地区が過疎、高齢化などの課題を抱える中、望月さんは、写真を通して若い世代に地域の魅力を伝えることも目標にしている。望月さんは「写真を通じて、豊かな自然が残る芦安を知ってもらえれば」と話している。

 【写真】豊かな自然を前にフィルムカメラを構える望月光子さん=南アルプス市芦安芦倉

 (2012年4月4日付 山梨日日新聞)
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