CO2削減量 企業に販売 南アルプス市水力発電でカーボンオフセット 年75トン 温暖化対策充実めざす
市は、同発電所での自然エネルギーによる発電で、CO2排出削減量をクレジット化する方向で調整。今後、削減量を検証し、国内のCO2認証を担当する気候変動対策認証センターに報告書を提出、クレジットを発行し、専用の「口座」への登録を目指す。
同発電所は、年間発電量74万キロワット時で、電力は公共施設などで活用している。CO2削減量のクレジット化は来年度内に行う予定で、年間75トン前後を見込んでいる。
クレジットは、企業などへ売って販売資金を市の温暖化対策費に充てる。また、クレジットを市産農作物に利用することで付加価値をつけ、農業の活性化にもつなげる方針だ。市地球温暖化対策室は「温暖化対策だけでなく農業振興にも結びつけ、両面から市の活性化を図りたい」としている。
同市の取り組みは、環境省のオフセット・クレジットなどの創出に関する支援事業の採択を受けている。
【写真】カーボンオフセット事業に乗り出す金山沢川水力発電所=南アルプス市芦安芦倉
(2010年12月15日付 山梨日日新聞)