アヤメ群落に防護ネット 櫛形山 シカ食害対策本格化

 南アルプス市とNPO法人「芦安ファンクラブ」、「櫛形山を愛する会」はこのほど、消滅の危機にひんしている櫛形山のアヤメ群落にシカの食害を防ぐ最大規模の防護ネットを設置した。これまでに設置したネットが食害防止に効果があることが確認されていて、本格的な保全対策につなげていく。

 ネットは山頂北側の裸山の群落約3600平方メートルにわたって設置。市が県から設置費用約120万円のうち半額の補助を受けた。これまでに市はアヤメ平に4カ所、裸山に2カ所ネットを設置しているが、大きさは25~625平方メートルで、今回設置したネットは最大規模になる。

 アヤメ保護では、市が2007年に専門家でつくる櫛形山アヤメ保全対策調査検討会を立ち上げ、順次ネットを設置したり、植生を調べるなど原因解明に着手。調査によりネットの内側の方が、外側よりも株数が多く、芽の生育状況も良好であることが確認され、シカの侵入を防いだことが奏功したとみられている。

 【写真】アヤメ群落に防護ネットを設置する関係者=南アルプス・櫛形山

(2010年11月25日付 山梨日日新聞)
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