2023.11.24
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南ア・穂見神社「高尾の夜祭り」にぎわう 餅まき4年ぶり復活 太々神楽健康願い手伸ばす
南アルプス市高尾の穂見神社の秋季例大祭が22、23の両日、開かれた。市の無形民俗文化財に指定されている「太々神楽」の演目の一つで、一年の健康を願う餅まきは新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年以降、実施を見送っていたが、4年ぶりに復活。訪れた大勢の人が神楽殿からまかれる餅を受け取った。
例大祭は、商売繁盛や五穀豊穣を祈る祭りで、地域住民でつくる崇敬会(古矢昌史理事長)が主催。「高尾の夜祭り」として知られ、22日には太々神楽のほか、地元小学生らによる巫女の舞が披露された。焼きそばやたこ焼き、豚汁などを販売する露店も並んだ。
神楽の演目の一つである餅まきは、受け取る参加者が密集するため、コロナ禍で過去3年にわたり実施が見合わされていた。4年ぶりの復活となった今年は、キツネに扮した舞い手がビニール袋で小分けにされた餅を神楽殿からまいた。餅を受け取ると一年間、無病息災で過ごせるといわれ、来場者は神楽殿の下に集まって餅を受け取った。
参拝者が奉納金を納めると、半額の新札と「百萬圓」などと書かれた札が渡される全国でも珍しい「資本金借り」もあった。23日にも神楽などが披露された。
(山梨日日新聞 2023年11月24日掲載)