広河原・情報センター概要固まる 太陽光発電で環境配慮

 環境省が南アルプスの広河原に建設を計画しているインフォメーションセンターの施設概要が固まった。環境に配慮した構造で、太陽光発電システムやペレットストーブなどを導入する。年内に着工し、来年7月のオープンを目指す。

 同省関東地方環境事務所によると、センターの建設場所はアルペンプラザ広河原の跡地。登山情報の発信コーナーや、休憩、ロッカースペースのほか、館内で取り組む自然エネルギーの活用方法を解説するコーナーを設ける。広河原周辺の自然散策ポイントも紹介する。

 鉄骨2階建て、延べ床面積585平方メートルで、アルペンプラザより約150平方メートル広くなる。臨時派出所や市営バス営業所などアルペンプラザにあった管理機能も持たせる。事業費は約4億円。

 同省は積雪などで工事ができなくなる12月中旬までに基礎工事を済ませ、来年4月に再開し、夏山シーズンとなる同年7月に供用を開始する予定。「南アルプスの山々により親しんでもらうとともに、自然保護にも一役買えるような拠点施設にしたい」としている。

【写真】南アルプスの広河原に建設するインフォメーションセンターの完成予想図

(2008年10月15日付 山梨日日新聞)

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