2008.7.16 News / 登山 / 人物・団体 /

県山岳連盟ムスターグ・アタ(中国)踏破へ 創立60周年記念事業であす出発 27日にも山頂アタック

 県山岳連盟(内藤順造会長)が創立60周年記念事業の一環で編成した中国ムスターグ・アタ(7546メートル)登山隊が17日、現地に向けて出発する。ムスターグ・アタは中国西北部、新疆ウイグル自治区内にそびえる。予定では22日ごろにベースキャンプ(BC)を出発し、山頂を目指す。成功すれば同連盟にとって初の7000メートル峰の踏破となる。

 登山隊は三枝昌彦同連盟副会長を隊長とし、16人(後発隊などを含む)で編成。17日は日本から飛行機で上海経由でウルムチへ入る。シルクロードの交通の要衝カシュガルなどで準備を行った後、21日にはBCを設営する予定。

 登山隊とは別に編成するトレッキング隊(10人)も同時期に入国。中国、パキスタン国境に位置するクンジュラブ峠などに立ち寄り、カラコルムをはじめとする周囲の山脈の眺望を楽しむ。

 登山隊は高度順応を重ねながらキャンプ1(C1、約5300メートル)、キャンプ2(C2、約6000メートル)と徐々に拠点を上げ、早ければ27日にも山頂へのアタックを行う。

 県山岳連盟は、1993年夏に初めて中国のアムネマチン(6282メートル)に海外登山隊を派遣、未踏のルートでの登頂に成功している。海外の山にアタックするのはカラコルムのディラン(7257メートル)以来、12年ぶりとなる。

 三枝隊長は「中高年の隊員が多いが、各自訓練して出発を迎えることができた。隊員一丸となって全力で悔いのない登山活動をしてきたい」と話している。

(2008年7月16日付 山梨日日新聞)

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