2007.8.09 News / 登山 / 百名山 /

間ノ岳山頂の三角点 約100年ぶりに一新 国土地理院計画 芦安ファンクラブ協力

 国土地理院は来月、南アルプスの間ノ岳(3,189メートル)山頂に設置されている三等三角点の標石を一新する。現在の標石が朽ちたためで、昨年新しくなった北岳(3,193メートル)に続き、山頂の“シンボル”が約100年ぶりに生まれ変わる。

 間ノ岳の三角点は1904年に設置された。高所の厳しい風雪に100年以上さらされてきた標石は現在、地盤から抜け、倒れた状態だ。

 同じように老朽化していた北岳の三角点には昨年7月、新しい標石が設置された。このときは、国土地理院の標石改埋計画に地元NPO「芦安ファンクラブ」が協力、一新した経緯もあり、間ノ岳の三角点の復旧についても地元から要望が上がっていた。

 今回の作業にも同クラブが協力する。新しい標石は事前にヘリコプターで北岳山荘に運び上げ、山荘から間ノ岳山頂までは、同クラブメンバーが背負って運ぶ。

 作業は来月7-9日を予定。芦安ファンクラブは「山頂の三角点を見たり、触れたりすることを楽しみにしている登山者も多い。立派な三角点にしたい」としている。

【写真】間ノ岳山頂の三等三角点。標石が地盤から抜け、倒れた状態になっている

(2007年8月9日付 山梨日日新聞)

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