キタダケソウの保護強化 開花期の盗掘防止 県山岳連盟本年度総会  パトロール期間を拡大

 県山岳連盟(内藤順造会長)は13日、ウェルシティ甲府で本年度総会を開き、新たな取り組みとして、山岳レインジャーの活動を強化することを決めた。県からの委託業務で、これまでパトロールをしていなかった、キタダケソウの開花期(6月中・下旬)に、北岳にレインジャーを集中的に配置して保護活動を展開する。監視、啓発態勢を強化することで、後を絶たない盗掘を防ぐ。

 キタダケソウは絶滅の恐れがあるとして、県のレッドデータブックにも掲載されている希少高山植物の一つ。北岳南東面では6月中旬から下旬に見ごろを迎える。

 南アルプスの登山口・広河原に通じる県道南アルプス公園線と南アルプス林道は例年7月から開通するため、キタダケソウが人の目に触れることは少ない。これまで登山者が少ない開花期は、レインジャーの活動を行わないことが多かった。

 しかし、長野県側の戸台口からのルートは6月中旬から入山可能なことや、高山植物の盗掘情報が後を絶たないことなどを踏まえ、本年度からは監視態勢の強化を決定。6月中旬からも戸台口からメンバーが入山し、交代でキタダケソウ保護のパトロールをしたり、登山者への啓発活動を行う。

 総会ではこのほか、2008年の大分国体からは山岳競技の縦走を廃止し、新たに人工壁を使用して行う「ボルダリング」が採用されることを受け、選手育成のため特別会計を設けることなどを承認した。

【写真】本年度の活動内容を承認した「県山岳連盟総会」=ウェルシティ甲府

(2006年5月14日付 山梨日日新聞)
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