甲府ワンドラー 来月4日、芦安で記念式典 ふるさとの野に山に、自然とふれあい70年

 ハイキングクラブの甲府ワンドラー(横田勉理事長)は7月1日、創立70周年を迎える。登山、ハイキングを行う例会は、月1度のペースで行っていて、設立した1934年7月1日の初回を皮切りに、6月末までに855回(戦時中は一時中断)を数える。横田理事長は「70周年は新たな出発点。今後も活動の輪を広げていきたい」と話している。

 甲府ワンドラーは34年、当時の野口二郎・山梨日日新聞社社長が中心となって発足。「野を歩め、山に行け、光を浴びよ」をスローガンに、県内の山々を中心に散策し、郷土の自然、歴史、文化を学ぼうと活動を始めた。

 現在、会員は、30代から80代までの122人。例会は家族で参加できるものから、ベテランを対象にしたものまで多様なコースを設定し、誰もが楽しめるよう工夫している。近年は県外での登山が増えているほか、97年からは「楽々会」という高齢者でも気軽に楽しめるハイキングなどを随時企画。「楽々会」の活動も50回に上っている。

 横田理事長は「クラブの年齢構成が高くなっているが、若い会員を増やし、活動を盛り上げていきたい」と話している。

 7月4日には、南アルプス市の「南アルプス市芦安山岳館」で記念式典を行うほか、「山よもやま話」をテーマに白鳳会顧問の山寺仁太郎さんが記念講演する。

(2004年6月29日付 山梨日日新聞)

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