2016.3.11 News /

登山家育成の成果、花谷泰広さんが報告

 フランス登山界の権威ある「ピオレ・ドール(黄金のピッケル)」賞を受けている、山岳ガイドの花谷泰広さん(北杜市)が昨年から取り組む人材育成プロジェクト「ヒマラヤキャンプ」の報告会が1月27日、甲府市内で開かれた。若手登山家とヒマラヤを登山するプロジェクトで、花谷さんが成果や今後の展望について報告、「山岳文化を継承し、発展させていくのがぼくの使命」と語った。

 花谷さんは2015年に参加した学生たちが現地で雄大な山々を目にした時に歓声を上げながら写真を撮影していたことや、登頂時に涙していた様子を報告。また登山時、進行が遅れて登頂断念を強いられるリスクを承知で参加者に先頭を任せて経験を積ませるか、自身が引っ張って登頂を優先させるかで悩んだ胸中も明かした。

 15年に登頂した2峰はいずれも、14年にネパール政府が解禁したばかり。花谷さんは「情報がないのは何よりも楽しいこと。思ったよりもかっこいい山だった」と登山前の高揚感を語ったほか、高峰が連なる絶景を収めた写真、突風に耐える様子を撮影した映像など交えてプロジェクトを振り返った。

 男女6人が参加する16年のプロジェクトでは、14年に解禁された未踏峰「ロールワリン・カン」(6664メートル)を目指すことも発表。「15年の2つのピークより少し難しい。良い報告ができるように準備して本番に臨みたい」と決意を語った。

 報告会は同市徳行4丁目のアウトドアショップエルクで開催。会場には花谷さんらが受賞したピオレ・ドール賞の盾や同アジア賞のピッケルが飾られた。県内外の登山愛好家ら約80人が花谷さんの話に聞き入り、講演後には花谷さんと記念写真を撮るなどした。

 【写真】講演する花谷泰広さん(右)。スクリーンに映っているのは2016年秋に登頂を目指すロールワリン・カン(6664メートル)=甲府市徳行4丁目

 (山梨日日新聞 2016年2月10日付)

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