2025.12.01 News / その他 /

「クマ誘引」養蜂箱移設 芦安小付近、地元要望受け

 クマの目撃情報が相次いでいることを受け、南アルプス市は28日までに、同市芦安芦倉の南アルプス消防団芦安分団第一部詰所の屋上に設置された養蜂巣箱を移設することを決めた。養蜂巣箱は芦安地区で活動する地域おこし協力隊が設置。地元の小中学校PTAや猟友会などが同日、撤去の要望書を市に提出した。
 養蜂巣箱が設置されているのは、市芦安窓口サービスセンター東側にある市所有の消防団詰所の屋上で、2024年度から地域おこし協力隊が養蜂のために使っていた。芦安小までの距離が約250メートルで、地区内にクマの目撃情報があることから、住民が「クマを誘い出す危険性がある」と市側に撤去を要望したが、センターは設置に理解を求めていた。
 芦安地区自治会、大日本猟友会山梨県峡中支部芦安分会、芦安小中学校PTA、芦安育成会、芦安温泉郷はたごの会の5団体が同日、金丸一元市長に要望書を提出。市は「住民の安全確保のため、早急に移設作業を進めたい」とした。市によると、市内では本年度、6件のクマの目撃情報があり、芦安地区は3件。

(山梨日日新聞 2025年11月30日掲載)

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