中学生アートの魅力発信 南ア市立美術館イベントで一役 作品解釈説明や企画手伝い

作品を鑑賞し、意見を交わす生徒ら=南アルプス市立美術館

 南アルプス市立美術館が開くイベントで、中学生がアートの魅力発信に一役買っている。企画展の作品を楽しむアートレクチャーに取り組んでいるほか、ワークショップの運営もサポートする。同館によると、中学生の入館者数は他の世代に比べ少ない傾向にあり、10代が美術館に足を運ぶハードルを下げる狙いもある。同館担当者は「美術を通じて交流を広げるきっかけになればいい」と話している。

 「この絵の中で印象に残ったのは何ですか」。7月26日、同館で開かれた中高生によるアートレクチャー。アンリ・ルソーら19~20世紀に専門的な美術教育を受けたことのない作家が制作した、独創的な作品が並ぶ展覧会「現代フランス・ナイーブ派絵画展」で、生徒たちは来館者に声をかけ、絵の印象や見どころを伝えた。
 八田、櫛形、巨摩中の美術部員ら24人と、同館のインターンシップに参加する白根高生4人が参加。事前に作品を鑑賞し、それぞれ気に入った絵の前に立ち印象を語った。

(山梨日日新聞 2025年8月20日掲載)

月別
年別