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国の特別天然記念物のコウノトリ4羽が南アルプス市内に飛来したことが、16日までに確認された。やまなし野鳥の会によると、コウノトリの飛来が県内で確認されたのは6年ぶり5回目。 コウノトリは、同会が一般からの情報提供をもとに、8日に南アルプス市内の水田で確認。同会などによると、足輪の番号から、3羽は兵庫県豊岡市で生まれたきょうだいとみられ、14日以降はさらに1羽が加わり、16日にも4羽が確認された。県内ではこれまで4回の飛来が確認されているが、いずれも1日程度で移動していて、1週間以上確認できるのは珍しいという。 コウノトリの飼育に当たっている兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)によると、コウノトリは全長約1メートル、羽を広げると約2メートルの大きさで、農薬の使用などが原因で1971年に野生絶滅した。兵庫県などが保護繁殖に取り組み、2005年から飼育したコウノトリを試験的に野外に放鳥。野外繁殖が進み今年5月31日時点で448羽の個体が確認され、全国で目撃されている。
(山梨日日新聞 2025年8月17日掲載)