願い込め七夕飾り 伝統人形並ぶ 南ア・安藤家住宅

地域特有の袖の長い「七夕人形」の飾り=南アルプス市西南湖

 南アルプス市西南湖の重要文化財・安藤家住宅は、七夕の節句(7月7日)に合わせ、ささ飾りや地域特有の七夕飾り「七夕人形」を展示している。
 市教委文化財課によると、県内では和紙を長く切り下げて作る男女一対の七夕人形を飾る風習がある。市内で昭和初期に飾られていた七夕人形は、袖が長いのが特徴で、七夕の後は「お留守居さん」と呼ばれ大切に保管された。
 展示では、伝統の技法を再現して作った人形や、7本のささ飾りを用意。和柄の折り紙で作った七夕人形や甲西地区の保育施設の園児と来場者らが願い事を書いた短冊が飾られている。茶室には同市発祥の「小笠原流礼法」の七夕の節句飾りも並ぶ。
 展示は7日まで。午前9時~午後4時半。入館料は大人300円、小中高生100円。土曜は小中学生無料。問い合わせは市教委文化財課、電話055(282)7269。

(山梨日日新聞 2025年7月2日掲載)

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