2019.10.18 News / 芦安山岳館 /

甲斐犬、発祥の地PR

南ア市で27日催し 全国から150匹が集結

韮崎市内で開かれた甲斐犬展覧会(4月)

韮崎市内で開かれた甲斐犬展覧会(4月)

 南アルプス市は27日、同市芦安地区が発祥の地とされる天然記念物・甲斐犬をテーマにした「甲斐犬フェスティバル2019」を、市櫛形総合公園で開く。これまで韮崎市を会場にしていた「甲斐犬展覧会」が南アルプス市内で開かれるのを機にイベント化。「甲斐犬の里」である南アルプス市を広くPRし、愛犬家が一日楽しめる場とする。

 甲斐犬は1931年に旧芦安村で確認された日本犬の犬種で、34年に国の天然記念物に指定。黒や茶色が交ざった虎毛が特徴で、精悍な姿から県内外に愛好家が多い。甲斐犬愛護会本部(横森照雄会長)が春と秋に、韮崎市内で展覧会を開いてきた。

 展覧会が秋に150回を迎えることから、愛護会が南アルプス市に、甲斐犬の古里である市内での開催を要望。市が展覧会に合わせたイベントを企画した。市商工会と市観光協会も共催する。

 展覧会は午前9時から、全国から集まった約150匹の甲斐犬が、7部門で体形や毛並みなどを競う。会場では、ほたるみ館(平岡)が農産物や弁当、山ん中の駅あしやす(芦安芦倉)が犬形クッキーやコーヒー、燻製屋「響」(下今諏訪)が薫製などの店を出す。

 飲食のキッチンカーが並ぶほか、甲斐犬タオルなどの販売もある。また甲斐犬をモチーフにしたキャラクターの「武田菱丸」(山梨県)と「やはたいぬ」(甲斐市)が会場を盛り上げる。午後3時まで。

 甲斐犬愛護会は「発祥の地での開催で、甲斐犬を広く知ってもらう機会になればうれしい」、市観光商工課は「県内外から訪れる愛好家に市の特産品をPRし、再び訪れてもらえるように呼び掛けたい」と話している。

(山梨日日新聞 2019年10月18日掲載)

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