2015.9.03 News /

南アルプス山麓3県がシンポ シカ対策で情報交換

 南アルプスを抱える山梨、静岡、長野3県の関係者が、食害などが深刻化している高山帯でのニホンジカ対策について考えるシンポジウムが2日、甲府・県防災新館で開かれた。

 約80人が参加。山梨県森林総合研究所の担当者は、県内でニホンジカが増え、農林業被害のほか南アルプスの標高が高いエリアでも高山植物で食害や踏み付けの被害が出ている状況を報告した。静岡、長野両県の関係者も、ニホンジカによる被害や自然保護の取り組みを紹介した。

 参加者を交えたディスカッションでは、高山帯は気象条件や一般登山者の安全面などから、猟銃などを使った捕獲が困難との報告があった。一方、標高の低いエリアでの捕獲が高山帯の被害減少につながっていないとしつつ、「全体の数を抑えるためにも捕獲は続けていく必要がある」との意見が出た。

 このほか、山梨県のニホンジカ対策や高山植物の保全に関して、出席者から行政や関係団体の連携強化を求める声が相次いだ。

 【写真】南アルプス高山帯でのニホンジカ対策について意見を交わしたシンポジウム=甲府・県防災新館

 (山梨日日新聞 2015年9月3日付)
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