2014.5.04 News /

大雪でシカ大量死 135頭発見 飢え、雪崩が原因か

 2月の記録的な大雪の後、山梨県内の広いエリアで、ニホンジカの死骸が多数見つかっていることが2日、県森林総合研究所への取材で分かった。積雪で餌となる草を食べられず餓死したり、雪崩に巻き込まれたりしたとみられ、県内で発見された死骸は135頭(5月1日現在)に上る。県は大雪による個体数の変化を調べるため、登山者らが死骸を見つけた際に情報提供を呼び掛けている。

 同研究所によると、大雪の後、南アルプスや八ケ岳山麓などでニホンジカの死骸を発見したとの報告が相次いでいる。やせ細った死骸が目立つほか、防護ネットに引っ掛かった状態で発見されたケースもあったという。長野県内では13頭が見つかった。

 北海道などでは大雪後の春先にニホンジカが大量死する事例があるといい、同研究所は積雪で餌となる草が食べられずに餓死したり、雪崩に巻き込まれ全身を強く打って死亡したとみている。

 県内のニホンジカの推定生息数は3万8千頭(2012年度時点)。県は農作物に食害をもたらす動物として、ニホンジカを特定鳥獣に指定しており、毎年1万頭規模の管理捕獲を実施している。

 同研究所は今後、山間部の雪解けによって死骸の発見報告がさらに増えるとみており、発見時の情報提供を呼び掛けている。

 一方、死んだニホンジカはクマが食べることもあり、同研究所は死骸を見つけた際に注意するよう呼び掛けている。また、ダニや寄生虫がいる可能性もあるとして「死骸を見つけても絶対に触れないでほしい」としている。

(2014年5月3日付 山梨日日新聞)
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