2014.1.24 News / その他 /

山岳遭難急増 最多113件 昨年県内

 昨年1年間に山梨県内で発生した山岳遭難は前年比30件増の113件で、県警が統計を取り始めた1965年以降で最多だったことが23日、分かった。県警は「中高年層の登山ブームに加え、登山シーズンに好天が続いたことが要因」と分析。登山前の入念な準備を呼び掛けている。

 県警地域課によると、遭難は通報を受け、現場で救助活動をした件数。遭難者の総数は125人で過去2番目に多かった。このうち死者は19人で、前年比4人減、負傷者は65人で24人増えた。行方不明者は1人増の2人で、残る39人にけがはなかった。

 年代別では60代が28人で最も多く、次いで40代が23人、30代と50代が各21人。約3割の37人が単独登山だった。山岳別では南アルプス山系が最多の40件、次いで秩父山系が31件、富士山は3番目に多い15件だった。

 県警は「富士山の世界文化遺産登録を機に、登山を始めるようになった人もいるのではないか」との見方を示し、「体調面も含めてしっかり事前準備を行い、なるべく複数で登山してほしい」としている。

 (2014年1月24日付 山梨日日新聞)

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