2026.1.03 News / 遺跡 / 文化財 / 名所 / その他 /

大和の歴史たどる 南アのコストコ建設地遺跡出土品の整理作業 営みの記録 未来へつなぐ

土器の文様や色などの違いから、隣り合うパーツを探し出し、元の形に修復していく。形を整え、破片同士の隙間や全体のバランスを確認してから接合する

土器の破片の洗浄から、ナンバリング、修復などを行う作業現場

寺部村附遺跡で出土した土器。ボタン状の飾りや、くしのような道具で付けた波状の文様が確認でき、弥生時代後期初頭の信州の影響を受けていることが分かる

土器のかけら一つ一つに遺跡の名前や出土した遺構、取り上げ時の番号を注記する=いずれも南アルプス市ふるさと文化伝承館

 南アルプス市ふるさと文化伝承館。一室に土器片が並べられ、職員が黙々と、丁寧につなぎ合わせていく。同市寺部の米国系会員制スーパー「コストコ」建設地の寺部村附遺跡などからは、2023年までに収納箱443個分の遺物が出土した。

 一帯では弥生時代後期から約2千年間、連綿と集落が継続し、信州、東海の2系統の土器が発掘された。中部横断自動車道が長野・静岡両県を結ぶ現在と同様に、東西の結節点として地域を越えた交流が行われてきたことを物語る。

 遺物は大和政権の影響を含めた域内の勢力や食生活の変遷なども伝えている。丹念に歴史をたどるための作業。

(山梨日日新聞 2026年1月1日掲載)

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