ニホンジカ5800頭捕獲 保護管理検討会 森林被害防止へ計画

 県は26日、県庁で県ニホンジカ保護管理検討会を開き、管理捕獲と狩猟で計5800頭を捕獲目標とする本年度の実施計画を確認した。

 学識経験者や農林業団体、狩猟団体の関係者ら委員12人が出席。県みどり自然課の担当者から昨年度の被害状況や本年度の計画について説明を受けた。ニホンジカによる2009年度の被害額は、樹木の皮をはがされるなどの森林被害が08年度比31.5%増の2億8000万円と過去最高に上った。農作物は7.1%下回る2600万円だった。

 一方、捕獲頭数は当初計画の5400頭を超えて過去最多の6077頭に上ったが、2011年度に県内の生息を適正頭数とされる4700頭とするためには、本年度に約6千頭の捕獲が必要とした。

 09年度に実施したニホンジカのモニタリング調査の結果報告もあった。シカの行動域調査では、南アルプスで6頭に衛星利用測位システム(GPS)を装着して調べた結果、このうち一頭の行動範囲は長野県側までの155平方キロに及んだことが報告された。担当者は「ダケカンバやハイマツの森林が近くにあれば、標高2800~2900メートルにまで行動範囲が広がる可能性がある」と説明した。

 委員からは、猟友会員が減少していることを懸念し「銃を使わずに効果的に捕獲する方法を考えてもらいたい」との意見が出された。

(2010年7月27日付 山梨日日新聞)
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