2009.10.09 News / 自然文化 / 交通・郵便 /

台風18号・県内 交通機関に大きな影響

 台風18号は8日午前5時すぎ、強い勢力を保ったまま愛知県の知多半島付近に上陸。その後、勢力はやや弱まったものの大型の台風に変わり、風速25メートル以上の暴風域を伴って北上した。本州を縦断し、9日に北海道の南海上に進む見込み。台風上陸は、2007年9月の9号以来で2年ぶり。山梨県内は8日午前8時ごろ、八ケ岳付近を通過して各地は強い風雨に見舞われた。この影響でJR中央線は始発から105本が運休して通勤の足が混乱、9割以上の学校が休校にするなど県民生活に大きな影響が出た。

 この日の中央線は午前5時台の始発から特急計37本、普通電車計68本(区間運休含む)が運休するなどして、全区間が復旧したのは午後3時ごろだった。甲府盆地は未明には雨のピークが過ぎていたが、JR東日本は、甲府-竜王と初狩-笹子の各駅間の強風規制、長坂-小淵沢駅間の雨量規制、線路内への倒木を理由に、「線路の確認、徐行による試運転などが必要で、安全を確保するためのさまざまな手順がある」(八王子支社)と、復旧に時間がかかったことを説明する。

 JR身延線は西富士宮-鰍沢口駅間の上下線が運転を見合わせ。特急8本と普通電車16本が運休(区間運休含む)した。富士急行線も運休や遅れがあった。路線バスも一部運休した。

 甲府地方気象台によると、降り始め(5日午前11時)から8日午前11時までの総雨量は、河口湖219ミリ、山中湖215.5ミリ、南部195.5ミリ、大月135.5ミリ、甲府87.5ミリなど。

 最大瞬間風速は、甲府市古関町で午前7時半ごろ23.4メートル、河口湖で午前7時ごろ22.3メートルを記録。県内全域に発令されていた強(暴)風・大雨・洪水・雷の各注意報、警報は、8日夜までに解除された。

 県消防防災課のまとめによると、南アルプス公園線など県道3路線で土砂崩れなどのため通行止め。韮崎市内では市道が冠水して一時通行止めとなった。

【写真】県道南アルプス公園線では土砂崩落に伴う復旧作業を展開した

(2009年10月9日付 山梨日日新聞)

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