2021.10.23 News /

南ア・広河原山荘が完成

個室、浴室整備 過ごしやすく

完成した広河原山荘=南アルプス市芦安芦倉

完成した広河原山荘=南アルプス市芦安芦倉

 南アルプス市が同市芦安芦倉の広河原で移転新築工事を進めていた広河原山荘が完成した。宿泊用の個室や浴室を新たに設け、収容人数を100人に増やした。市担当者は「より過ごしやすい施設となった。多くの人に利用してほしい」と話している。

 市観光施設課によると、新たな広河原山荘は鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は従来の倍近い約884平方メートル。1階に食堂、2階に浴室を設けたほか、2~3階に宿泊者向けの個室を用意した。4人用や16人用など大小さまざまな13部屋を整備し、80人だった収容人数は100人に増えた。屋外には炊事場やシャワー棟も設置している。

 広河原山荘は来年6月からの供用開始を予定していて、市は現在、山荘を運営する指定管理者を募集している。

 これまでの広河原山荘は1985年、野呂川右岸に完成したが、施設の老朽化が進んだことから、市が建て替えを決めた。緊急車両の乗り入れのしやすさなどを考慮し、広河原インフォメーションセンター南東の林道の通る左岸側へ移転した。当初は2020年末の完成を予定していたが、広河原に通じる林道が岩盤崩落などで通行止めとなった影響で工事が遅れていた。

 市観光施設課の担当者は「快適な空間になった。多くの人に訪れてもらい、南アルプスの自然の美しさや雄大さを感じてもらいたい」と話している。

(山梨日日新聞 2021年10月23日掲載)

月別
年別