広河原に情報センター 環境省が整備計画 災害拠点機能も バス待機場の併設検討

 環境省は南アルプス市芦安芦倉、広河原の整備基本計画の概略をまとめた。現在のアルペンプラザ広河原を取り壊し、インフォメーション(ビジター)センターを建設するほか、路線バスの待機場整備や緑地帯の新設などを計画に盛り込む見通し。基本計画の策定は05-06年度の調査を踏まえ進めていて、本年度中に完了させる。来年度以降、まずセンター建設に着手し、周辺の詳細計画の具体化も目指す。

 計画の概略では、現在アルペンプラザ広河原(市立南アルプス安全指導センター)がある場所にインフォメーションセンターの建設がほぼ決定している。

 センターは、登山情報を伝えたり、自然観察や体験の場を提供するほか、管理・通信の機能を備え、災害時の拠点としての役割も担う見通し。来年度に詳細設計をまとめ08年度の着工を予定している。

 このほか、調査で土砂崩落の危険性が認められた現在のバス発着所を緑地帯とし、新たに同センター隣にバス発着所を整備する案が検討されている。

 市によると、広河原の整備は環境省関東地方環境事務所の直轄事業で、同省が05、06年度に計2000万円をかけて調査事業を実施した。

 アルペンプラザは、旧芦安村が1986年に建設。現在は同市が管理運営し、南アルプス登山の情報発信をしたり、夏山期間中は臨時警備派出所が設置され、遭難事故などへの対応の拠点となっていた。しかし、施設は雨漏りなどの老朽化が目立っていて、同センターへの建て替えが妥当と判断された。

 市農林商工部は「広河原の再整備は、登山者ら観光客が広河原を安全で快適に利用できることにつながる。世界自然遺産登録を目指す南アルプスの将来にも明るい話題」と期待している。

(2007年1月10日付 山梨日日新聞)
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