南アルプス公園線 土砂崩落で全面不通 県「復旧に最低1ヵ月」

 南アルプス市芦安芦倉の県道南アルプス公園線で7月下旬に大規模な土砂崩落があり、県がマイカー規制区間の早川町奈良田-広河原間(18キロ)を全面通行止めにしている。7月に降り続いた雨で地盤が緩んだことが原因とみられ、県は「復旧まで最短でも1カ月はかかる」とみている。

 県道路管理課によると、土砂崩落があったのは広河原から早川方面に約3キロ下った辷(すべり)橋付近の2カ所。1カ所は高さ約15メートル、幅約30メートルにわたって斜面の土砂が崩落し、道路を完全にふさいだ。橋を渡った反対側は道路が幅約一メートル、長さ約20メートルにわたり谷側に崩れ落ちた。

 同所では7月17-19日に累計雨量351ミリを記録し、同公園線は同17日午後10時半から雨量規制で通行止めになっていた。同20日午後にパトロール中の県職員が土砂崩落を発見。17-20日に発生したとみられる。

 県は崩落現場の地質を調査し、被害拡大の恐れがないか調べている。通行車両の安全が確認できれば土砂搬出や道路の修復作業に着手する方針だが、調査結果や復旧作業の進み具合によって通行規制が長期化する可能性もある。

 この土砂崩落で早川町側から広河原への交通は完全に寸断。同町から南アルプスを目指す登山客が激減することも予想され、観光業に影響が出始めている。広河原間を運行する路線バスの発着点近くにある大家旅館では、この1週間で約20組が予約をキャンセルしたという。同旅館の責任者深沢定富さん(74)は「書き入れ時だけに影響は深刻だ」と話している。

【写真】土砂崩落で完全にふさがった県道南アルプス公園線=南アルプス市芦安芦倉

(2006年8月2日付 山梨日日新聞)
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