2006.5.10 News / 登山 / 人物・団体 /

世界6位の高峰・チョーオユーまず制覇 ヒマラヤ2峰にアタック 加藤・天野さん 12日からシシャパンマに挑む

 8,000メートル級のヒマラヤ連峰2峰にアタック中の南アルプス市出身の加藤慶信さん(30)と甲州市出身の天野和明さん(29)が、第1目標のチョーオユー(8,201メートル)登頂に成功したことが2人が所属する明治大山岳部OBでつくる炉辺会に入った連絡で分かった。

 中国とネパールの国境にあるチョーオユーは世界6位の高峰。加藤さんと天野さんはともに同峰へは初めての登頂で、無酸素で挑んだ。

 加藤さんと天野さんは3月28日に成田を出国。バンコクを経てカトマンズへ到着し、車で移動しながら徐々に標高を上げて順応行動をとった。

 4月13日までに標高5,700メートルのベースキャンプに到着して、14日に登山活動を開始した。

 当初バリエーションルートでの登頂を計画していたが、雪が少なく断念しノーマルルートで5月3日に登頂を果たした。

 登頂後は8日にティンリー(4,200メートル)まで下山。12日から次の目標峰シシャパンマ(8,013メートル)に挑む予定。月末から6月初めの登頂を目指すという。

 加藤さんはヒマラヤ連峰7峰目の登頂。日本ヒマラヤ協会によると8,000メートル峰に7回成功した日本人としては10人目となる。天野さんは5峰目の成功になる。

 県山岳連盟の内藤順造会長は「アルパインスタイルの高所登山で7つ成功というのはすばらしい偉業。2人は山岳会の逸材。シシャパンマでも良い登山をしてくれると期待している。山岳会をリードし若者の目標になってほしい」と話している。

(2006年5月10日付 山梨日日新聞)

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