半世紀ぶりに旧交を温める 日川高山岳部OB

 県内の登山界発展の一翼を担ってきた日川高山岳部のOB会が25日、甲州市勝沼ぶどうの丘で開かれた。OBと当時の顧問ら計19人が半世紀ぶりに集まり、思い出話に花を咲かせ旧交を温めた。

 同山岳部は1934年に創部。南アルプスの全山縦走を県内の高校で初めて達成するなど実績を挙げてきた。OBは県内の山岳会役員や大学の山岳部リーダーを歴任している。

 OB会には50-67年に卒業したOB15人と、当時の顧問4人が参加。食事を楽しみながら「遭難捜索隊に参加した際、新米だったのでもっぱら荷物持ちばかりやらされてくたびれた」「先生が豚肉入りのカレーをこしらえてくれたのが一番思い出に残っている」などと思い出を存分に語り合った。

 代表世話人を務めた菊島芳彦さん(71)は「みんな山遊びではなく、情熱を燃やしてスポーツアルピニズムに挑んだ登山家だった。思い出話はまだまだ積もっていて、またOB会を開いて旧交を温めたい」と喜んでいた。

【写真】半世紀ぶりに再会し、思い出話に花を咲かせる日川高山岳部のOB=甲州市勝沼ぶどうの丘

(2006年4月26日付 山梨日日新聞)

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