2015.5.24 News /

南ア構成10市町村、エコパーク道標統一 茶系色、一体感を醸成

 南アルプスの生物圏保存地域「エコパーク」を構成する山梨、長野、静岡の10市町村は、エコパークエリア内にある登山道の案内標識のデザインを統一する。10市町村ごと図柄や大きさなどがばらばらの現状を見直し、順次、景観に配慮したデザインの標識に交換していく。

 エコパークの事務局を務める南アルプス市ユネスコエコパーク推進室によると、エコパークエリア内の登山道は、形や表記、素材などが構成市町村によって異なる標識が設置されている。老朽化で景観を損なったり、観光客から「見えにくい」との声が寄せられているため、エコパーク登録を機に統一感のある標識へ切り替えることにした。

 新しい標識は景観との調和を考えて茶系色とし、素材は木材を使用。英語表記のほか、エコパークのロゴマークと南アルプス国立公園のシンボルマークも掲載する予定。具体的なデザインは今後検討する。

 標識の交換は構成市町村ごとに行う。南アルプス市は本年度から着手し、白根三山の登山道に設置している10カ所の標識を新しくする。

 標識の統一化は6月6日に静岡市で開かれる、南アルプス世界自然遺産登録推進協議会で正式に決定する。南アルプス市ユネスコエコパーク推進室は「すべての標識を変更するのは長期的な取り組みになるが、統一化によってエコパークエリアの一体感の醸成につなげたい」としている。

 (山梨日日新聞 2015年5月23日付)

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