櫛形山ツアー／ＥＶで市内周遊　南ア市 観光事業着手へ

　南アルプス市などは本年度、市内の自然を生かした観光事業を始める。小型電気自動車（ＥＶ）などを貸し出す「市内周遊観光」と、公共交通機関の発着点と櫛形山を送迎車で結ぶ「トレッキングツアー」の２本立て。首都圏からの観光客数の増加を目指す。

　昨年南アルプスが国連教育科学文化機関（ユネスコ）が認定する生物圏保存地域「エコパーク」に登録されたことなどを受け、多くの人に市内の自然に親しんでもらおうと、市と、コンサルタント会社のオリエンタルコンサルタンツ（東京、野崎秀則社長）が共同で企画。同市在家塚の県道（通称アルプス通り）沿いに、受付窓口となる「南アルプスゲートウェイ」を開設した。

　小型ＥＶは計１２台を用意。定員１人で、軽乗用車よりもコンパクトなサイズが特徴となっている。休日は１時間１２００円、１日は６千円で貸し出し、市内の果樹園などを巡ってもらう。電動アシスト自転車のレンタルもある。レンタル開始は４日から。

　トレッキングツアーは、櫛形山と高速バスの停留所や駅とをジャンボタクシーなどでつなぎ、登山ガイドも付けて、便利にトレッキングを楽しんでもらう。７月から始める予定。

　【写真】４日から貸し出しが始まる小型電気自動車＝南アルプス市在家塚

　（山梨日日新聞　2015年4月3日付）