2013.12.23 News / 登山 / 人物・団体 /

南アルプスの国立公園指定50年で事業 来秋、県内でシンポや記念登山 国と3県10市町村が実行委

 来年6月で南アルプスが国立公園指定から50年を迎えることを受け、環境省や山梨、長野、静岡の3県、南アルプス市、北杜市など南アルプスを構成する10市町村は22日、南アルプス国立公園指定50周年記念事業の実行委員会を発足させた。主な事業として4事業を掲げ、県内では来年10月に南アルプス市内で、一連の記念事業の結びとなる公開シンポジウムなどのクロージング(閉会)イベントを行う。

 実行委は南アルプス市十五所の地域防災交流センターで開かれ、3県10市町村の首長13人と環境省関東環境事務所の高橋康夫所長の計14人がメンバーに決まった。実行委員長には静岡市の田辺信宏市長が就任した。山梨から参加しているのは北杜、韮崎、南アルプス、早川の4市町。

 実行委によると、主な事業は来年5月24日に長野県伊那市で開かれる記念式典や同7月19、20の両日に静岡市で開かれる南アルプスこどもフォーラムなど。同10月4、5の両日に南アルプス市で開かれるクロージングイベントでは、50周年事業の総括を目的に、シンポジウムのほか、記念登山や自然観察会を計画している。

 高橋所長は「ユネスコエコパークに向けた取り組みなど南アルプスが世界から注目を集める節目の年になる。多くの市民に関心をもってもらうように取り組む」とあいさつ。田辺静岡市長は「単なるイベントで終わらせず、(修学旅行の誘致など)関係市町村に何かが残る事業にしたい」と話した。

 【写真】発足した南アルプス国立公園指定50周年記念事業の実行委員会=南アルプス市十五所

 (山梨日日新聞 2013年12月23日付)

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