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南アルプス市が導入したトイレトラック=南アルプス市鮎沢
トイレトラックの内部の様子=南アルプス市鮎沢
南アルプス市は、県内の自治体で初めて「トイレトラック」を導入した。災害発生時に避難所に配備するほか、市内のイベントなどで活用し啓発を図る。 トイレトラックは、洋式の水洗トイレを設置した1・5平方メートルの個室4室と、おむつ替えスペースを備えた4平方メートルのバリアフリートイレ1室の計5室を完備。車いすに乗ったまま個室を利用できるリフトもある。 1回760リットルの給水で約千回使用でき、室内にはLED照明と洗面台のほか、暖房などを備える。ソーラー発電システムを搭載し、換気扇や流水機能の電力を賄う仕組みになっている。タンクにたまった汚物はバキュームカーでくみ取るか、下水道に排出する。整備費は2650万円。 10月31日に市甲西窓口サービスセンター駐車場でお披露目式が行われ、関係者に車両を公開した。さらに、トイレトレーラーの普及を図る一般社団法人「助けあいジャパン」(静岡県)と協定を結び、災害時に全国の自治体と相互派遣することを確認した。
(山梨日日新聞 2025年11月18日掲載)