南アルプスマイカー規制 今夏から導入決定 山岳交通適正化協 観光客減懸念も

 南アルプスの広河原に通じる南アルプス林道と県道南アルプス公園線の利用法を検討する、南アルプス山岳交通適正化協議会は7日、今夏から環境保全を目的としたマイカー規制を行い、バスやタクシーの利用者に規制経費の一部として100円の協力金を求めることを決めた。過去4シーズンは安全対策工事に伴うマイカー規制を行ってきたが、恒久的な規制に踏み切る。

 甲府・県民情報プラザで開かれた協議会には県や地元自治体、観光協会などの委員ら14人が出席。両ルートでの工事が完了し、道路管理者である県による規制ができなくなる今夏から、県公安委員会によるマイカー規制を導入することを決定。代替交通機関の利用者1人につき100円の協力金を徴収し、規制期間(冬季閉鎖解除期間)は6月25日-11月9日の138日間とすることも確認した。

 委員からは登山者の利便性確保のためのバス増便や制度の周知徹底などを求める意見が出された。地元観光業者の代表は「観光業者の間に規制による観光客減少を懸念する声があることを念頭に制度を運用してもらいたい」と要望した。

 終了後、正副会長の今沢忠文南アルプス市長と辻一幸早川町長が横内正明知事と宮城直樹県警本部長に決定を報告、実施への協力を要請した。

 環境省の2006年度のまとめでは、全国の自然公園でマイカー規制をしているのは22カ所。このうち乗鞍岳(長野、岐阜)と吉野山(奈良)の3カ所で環境保全税や協力金を徴収している。

(2008年2月8日付 山梨日日新聞)

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