1つ前のページに戻る

2003.3.13 所属カテゴリ: 南アルプス / 自然文化 / 寺社 / 文化財 /

法善寺の般若経

 山梨県南アルプス市加賀美。真言宗、本尊は阿弥陀如来。822(弘仁13)年、空海の開創といわれる。もと寺部にあったが、加賀美氏の祖遠光の館跡である現在地に移る。武田家の祈願寺で、信玄の帰依は特に厚かった。また信玄は自詠自筆の百首和歌を寄進。この寺は武田氏の氏神武田神社(韮崎市神山町)の社務を兼ねていたので、明治維新の神仏分離の時、同神社から仏教的な物を移す。その中で武田信光の子一条信長が奉納した「大般若経」561巻は美術的、資料的価値が高く重文指定。ほかに板絵僧形八幡神像、八幡神本地仏鏡像、境内の鐘楼、銅鐘など多数の県指定文化財がある。