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十日市
山梨県南アルプス市十日市場で現在も古い慣習によって行っている市。かつては2月10日から3日間というのが年市の日であったが、今は10、11の両日となっており、近県にまで知られている。
「甲斐国志」によれば江戸時代には7月にも開市し年2回であった。立地条件が原方と田方の接触点にあり、産物の交換が行われやすい地点のため人気を得てきた。十日市の特色は西郡の山村から生産される木工品、農具(ウス、キネ、ハシゴ、クワの柄、木ヅチの類)と、旧正月に当たるため縁起物が並べられる。生産者は増穂町平林方面に多い。
「十日市 若草」が2001(平成13)年、山梨百選に選定されている。