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2003.3.13 所属カテゴリ: 芦安 / 自然文化 / 人物・団体 /

虎御前

 山梨県南アルプス市芦安安通の生まれで、伊豆大磯の富豪の養女となった虎御前は、とても美人だったという。駿河(静岡県)の曽我十郎祐成と深い恋仲になったが1193(建久4)年5月、曽我兄弟は父の仇討ちを行い命を絶つ。19歳の虎御前はその知らせを聞き悲しさのあまり尼になり箱根で供養したという。1周忌を営み遺骨を信州善光寺に納める途中、故郷の安通に帰る。村人は氏神の薬師様を改装して住居に提供したという。2年間仏道に励み、京に上がって法念上人に教えを請うた後、亡くなる70余歳まで大磯の高麗寺の山奥に入り兄弟の霊を弔ったという。