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2003.3.13 所属カテゴリ: 芦安 / 自然文化 / 文化財 /

やんぎょう

 田畑の土塊を掘り返す1本歯の耕起用具。「山梨県文化財」第6集に、山梨県南アルプス市の旧櫛形町北東端の上今井および旧芦倉村(同市芦安沓沢=所持者森本文雄)のものの報告があり、地域性に応じて作られた。木クワは金具を使用せず、クワの形をした自然木ふたまたのものを使ったもので、蛾ケ岳ふもとの山家(やまが)の木クワ、フンズキ(木製、金製)が報告されている。沓沢のやんぎょうとともに、畑の耕起用道具としては最も原初的なものである。