1つ前のページに戻る

2003.3.13 所属カテゴリ: 芦安 / 自然文化 / 地名 /

日入倉

 山梨県南アルプス市芦安。旧芦安村の小字。巨摩山地を流れる御勅使川の左岸で、旧芦倉村と、旧白根町の旧須沢村との境界地域。県道竜王―芦倉線が御勅使川を越える日入倉橋の西方に当たる地で日入倉沢によって、南が芦倉、北が須沢の日入倉で、先年までわずかの耕地があり、江戸時代末には3戸の民家があったと伝えられる。「びり倉」の地名は、芦倉のびり(おわり)の地域という意味か。びりに「日入」のあて字を用いたのは新しく、これはびり倉沢が西に開けているので、ここでは日没が見られる、というところからの用字であろう。1672(寛文12)年の検地帳には「びり倉」、その後の文書には「ひる倉」「蛭倉」などの文字も見える。