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2003.3.13 所属カテゴリ: 芦安 / 長野 / 自然文化 / 交通・郵便 /

南アルプス林道

 山梨県南アルプス市芦安安通から北沢峠を経て長野県伊那市までの総延長約57キロの愛称。早川上流の野呂川流域の森林資源開発のために建設、南アルプス国立公園内を走り、南アルプス観光の重要路線。正式名称は山梨県分が「山梨県営林道南アルプス線」、長野県分は「伊那市営林道南アルプス線」。

 1952(昭和27)年、野呂川林道として着工、約10億6000万円をかけて62(昭和37)年に完成。車の通行が可能となり、北岳は日帰りの山となった。また南アルプス登山の玄関口は、韮崎から芦安に移っていく。その後芦安林道を編入したり、広河原―北沢峠間の移管を受けたりして80(昭和55)年6月、南アルプススーパー林道として開いた。その間、自然保護論の高まりの中、開発が凍結されるなどの経緯があった。86年に「南アルプス林道」と名称を改める。山梨県側の延長は約35キロ。

 【写真】南アルプス観光の重要路線南アルプス林道。難題を克服し1980年6月に開通した