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2003.3.13 所属カテゴリ:

北岳登山道・北岳―北岳山荘―間ノ岳縦走コース

 3,000メートルの稜線をたどる。晴れていれば展望は抜群。富士山、御坂、大菩薩、南アルプス南部、中央アルプス、北アルプスを見渡しながらの稜線歩きだ。しかし遭難の多発地点でもある。北岳山頂南の岩稜では1939年7月、落雷で2人が死亡、八本歯の分岐付近では風雨のため1952年7月、2人が疲労凍死、1962年10月にも2人が死亡している。間ノ岳山頂付近では1962年11月、吹雪のため4人が疲労凍死している。
南アルプスNET―北岳登山道・北岳―北岳山荘―間ノ岳縦走コース
【参考タイム】
北岳山頂 0:50


1:15
北岳山荘 1:40


1:20
間ノ岳山頂

 北岳山頂からは岩稜を南に下る。左のバットレス側はハイマツ、右手はお花畑の斜面だ。鉄柵と鎖の急坂を下ると八本歯へ下るコルとの分岐。まっすぐ南へ下る。登山道は岩稜の西側斜面に付けられていて風が強い。つまづきや転倒に気を付ける。傾斜が緩くなると北岳山荘。稜線に鐘がある。山荘は稜線から一段低い東側にある。キャンプ指定地。
(北岳から下り50分。登り1時間15分)

 山荘からキャンプサイトを縫うように中白峰へ向かう。背の低いハイマツ帯を抜け、だらだら登りで中白峰。南に下って稜線の西側を再び登っていく。前方にのっぺりした間ノ岳、振り返ると鋭角の北岳がある。登りは急ではないが意外と時間がかかる。間ノ岳山頂は広い。最高点は小さな岩が重なった中に三角点がある。
(北岳山荘から1時間40分。逆コース1時間20分)

 展望は360度。南に向かって右へ行けば三峰岳、塩見岳の縦走路、左へ行けば農鳥岳となる。ただ広い山頂は迷いやすい。霧の時は要注意だ。

間ノ岳 間ノ岳からの北岳と甲斐駒ケ岳(左)
※注意
 紹介した登山コースは、あくまで参考です。コースタイムは人によって違いますし、登山道も変化があります。登山前にガイドブックや登山記録を調べ、自分の判断で登山計画をたてて下さい。遭難した場合、捜索が速やかにできるよう登山計画書を登山口で提出して下さい。各登山口にボックスがあります。山小屋でも受け付けます。この南アルプスNETから山梨県警察本部のホームページにリンクすれば、インターネットでも登山届を出すことができます。個人の責任でしっかりとした計画をたて、安全で楽しい登山ができるようお祈りします。