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2003.3.13 所属カテゴリ: 甲斐駒ケ岳 / 峡北 / 登山 / 河川・沢・滝・渓谷 / 自然文化 /

釜無川

 山梨県の南アルプス北端、鋸岳北方の横岳峠に発する本谷と、鋸岳東方七つ釜付近に発する中ノ川が編笠山東方直下で合流して釜無川となり塩沢川、流川、濁川(神宮川と改称)、尾白川、大武川、小武川、甘利沢川、御勅使川、塩川と合し、甲府盆地に入って笛吹川と合流する。

 中央市(旧田富町)で笛吹川と合流するまでの流長61キロを釜無川と呼ぶが、河川台帳の上では富士川となっていて、釜無川は俗称。名称については「甲斐国志」をはじめ各種の説があり、下流に深潭(釜)がないので釜無川、河が温かいので釜でたく必要がない、河川のはんらんがないので釜無など。しかし巨摩地方を貫流する第一の川という意味で巨摩の兄(せ)川がなまったと見るべきであろう。明治時代から水害が続き、1959(昭和34)年の7号、伊勢湾台風では大きな被害を受けた。韮崎市南端の舟山には舟山河岸の碑があるが、明治中期まで舟運があった証拠である。