1つ前のページに戻る
白鳳渓谷
早川上流、野呂川渓谷を称していう。 野呂川は甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳、間ノ岳の間の谷に発する水を集めて東南に流れ、さらに荒川を合して早川となる。
野呂川の北側には甲斐駒ケ岳(標高2,967メートル)、アサヨ峰(標高2,799メートル)、高嶺(標高2,779メートル)を経て、鳳凰山に連なるせん雲花こう岩から成る山地があり、その風化産物は石英砂を混じて白色を呈し、山膚は白く美しく、この渓谷の名にふさわしい。
南側には古生層、中生層の山地があり、南アルプス林道がこの谷の左岸中腹に沿って走る。この林道を西進すると広河原に出て、さらに北沢峠を越して長野県に入る。=【写真】白鳳渓谷