高谷山

　１８４２メートル。山梨県南アルプス市。南アルプス前衛の巨摩山地北部に位置する。地質は新第三紀中新世の桃の木累層で、岩石はけつ（頁）岩、砂岩から成り、また、これらをほぼ南北方向に貫くひん岩の岩脈もあり、尾根を形成する。

　西側の山腹を糸魚川―静岡構造線が北北東―南南西の方向で通る。尾根とこの構造線とを横断する夜叉神トンネルが貫通している夜叉神峠から山頂まで１キロ弱の道のりであるため、西側の深い早川渓谷と南アルプスの偉容を遠望する地として訪れる登山者も多い。